
株式投資とFXどっちがおすすめ?



資産を運用して継続的に稼ぎたいんだけど…
株式投資もFXもやってみて初めて見えてきたことがあります。
結論、私は株式投資を推奨する立場にいます。
この記事は私の実体験をもとに、初心者が特に知っておくべき「株式投資とFXの決定的な違い」を分かりやすくお伝えします。
- 株式投資とFXの両方を経験した筆者視点で「決定的な違い」を解説
- 初心者が迷いがちな2つの投資の特徴・メリット、リスク・デメリットを比較
- 結論:「株式投資」が圧倒的におすすめ
今後の資産運用や副業を選ぶ際の参考になれば嬉しいです。
株式投資とFXの決定的な違い
株式投資とFXは、いずれも「上下の値動きに合わせて売買を繰り返して利益を得ようとする投資手法」です。
いずれも経済ニュースやチャート分析により未来を予測するという観点では、非常に似た要素があります。
しかし、どちらも経験してみて、「これは全く別物だ!」と感じたのが、値動きの性質でした。
株式は企業の成長に比例して右肩上がりになりやすい
株式の値動きは、ざっくり言えば「企業が成長すれば株価も上がる」という、とてもシンプルな構造です。
そして
企業が売上拡大を目的に努力している前提があるため、株式市場は右肩上がりになりやすいのです
● 人々の欲望は尽きない
株式市場が右肩上がりになる理由は、人々の生活が豊かになっても、人の欲望は尽きず、むしろどんどん湧き出てくるからです。
不自由ない暮らしをしても「まだまだお金が足りない」「もっと良いモノが欲しい」「旅行に行きたい」と嘆く。
この人間の欲望が、企業の利益を生み出し、株価上昇のきっかけとなるのです。
● 世界の人口増加と世界経済の成長
世界経済は長期で見るとずっと成長し続けています。
人口が増え、人々の生活がどんどん豊かになり、それに合わせて企業の利益も伸びていく。
人口減少が続く日本の株式市場でも例外ではなく、大手の日本企業は世界規模でビジネスを行っているため、日本の株式市場も長期で見ると右肩上がりになっています。
● 成長スピードが顕著な米国市場
米国企業は株主還元の意識が高く、利益を追求してイノベーションを生む企業が次々に出てくるため、市場全体がとにかく強い。
株式投資の知識が少ない凡人でも、GoogleやMicrosoft、Apple、Amazonなど世界を変えていく大企業の成長スピードに乗っかるだけで資産を増やしやすい。
特にトレンドが続く業種・テーマに乗っかると超スピードの成長に相乗りすることができます。昨今の例では半導体企業のエヌビディアが有名ですね。
株式市場=右肩上がりが最大の特徴です。
FXは“通貨の相対関係”で動き、意味不明な乱高下が多い
FXは、株式投資とは違い「値動きに理由が見えない瞬間」が多すぎる
FXは、株式のような「この会社の利益が上がったから」といった明確な因果が見えにくく、値動きがコロコロ変わる感覚に何度も翻弄されるでしょう。
私自身、FXでは「なんで今こんな動きするの?」と頭を抱えることが何度もありました。
● 通貨は企業の利益と違って「成長し続ける」という概念がない
企業なら新製品や市場拡大で利益を積み上げられますが、通貨には「成長して価値が増えていく」という単純なモデルがありません。
経済が拡大しても為替が必ずしもそれを反映するわけではなく、長期的に右肩上がりになる期待が持ちにくい。
● 国際情勢・金利発表・突発ニュースで激しく動く
政治的な発言、中央銀行の金利発表、地政学リスクや自然災害など、ちょっとしたニュースで通貨は大きく動きます。
夜中にアラートで飛び起きてスマホを確認したら、想像もしなかった方向に数%動いていたという経験を何度もするでしょう。
● 根拠のない値動きの理由は「人間の感情」
チャート分析したのに、想定の逆に動くことが多い
FXでこうした状況が起きやすいのは、「儲けたい・損したくないという人間の感情」と「騙し合い」があるからです。
ある価格で通貨を買うためには、その買いたい人と同額の売りたい人がいないと売買は成立しません。買いたい・売りたいの裏には、それぞれのトレーダーの状況により様々な感情が生まれています。
これにより相場は想定外の動きをすることが多く、その度に初心者が多くの損をして市場から退場せざるを得ないほどのダメージを被ってしまうのです。
株式投資とFXの特徴を比較
両方の投資をやってみると、それぞれにまったく違う強みがあることが分かりました。
ここでは、実際に体験して感じた特徴・メリット・デメリットをまとめます。
株式投資の特徴
- 企業の業績、経済情勢に合わせて株価が変動する
- 長期的に右肩上がりになりやすく、長期保有によりリスクを回避しやすい
- 株式暴落時は逆に買い増しのチャンス
- 業績悪化により株価が下がる
- リーマンショックやコロナショックのような世界同時株安では、一時的に大きく資産が減る可能性がある
株価が下がった時に売らざるを得ないことにならないように、生活資金を残しておくことが重要
- 配当金や株主優待を受け取れる
- 株を保有しているだけで、定期的な収入や実質的な割引メリット等が得られる
- 年利5%程度の優良株も多数ある
- 業績悪化により配当や株主優待が減る、または無くなる可能性もある
株価が下がった時に購入できれば、年利5~10%の運用も十分可能
- NISAなど税制優遇が利用できる
- 通常20%かかる税金が、一定金額まで非課税となる税制優遇が利用できる
- NISA口座は一人当たり1口座となり、複数口座で運用しづらい
株式投資をするならNISA口座は絶対に開設すること
- 株式の取引時間が限られる
- 株価変動を気にする時間が限定されるため精神的にラク
- 銘柄分析に集中し、無駄な売買を減らせる
- サラリーマンは日中の勤務中に取引できないので、短期取引は向かない
(中長期の保有であれば可能)
本業勤務中の取引は絶対NG!職務専念義務違反になる
FXの特徴
- レバレッジにより小さい資金で大きな取引ができる
- 最大25倍のレバレッジにより、大きな利益を狙える
- 資金が少なくても市場に参加しやすい
- 大きな損失に繋がりやすい
- 急変動によりロスカット(強制決済)されやすい
- コツコツ利益からドカンと損失になりやすい=9勝1敗ですべてが吹き飛ぶFX負けパターンの王道
FXのレバレッジは表裏一体
- 上下どちらの相場でも利益を狙える
- 相場環境に左右されず、いつでもチャンスがある
- トレンド転換時の利益チャンスが大きい
- トレンド方向を間違えると一気に損失が拡大する
自由度が高い一方で、トレンドを読み間違えると痛い失敗につながる恐れもある
- スワップポイントで利息収入を狙える
- 保有しているだけで毎日コツコツ利息が入る
- 高金利通貨では年間数%~十数%の利回りも期待できる
- 高金利通貨=通貨が弱い国が多く、下落リスクが高い
売りポジションで保有すると利息の支払いが必要となるため注意
- 24時間取引ができる
- 仕事後など好きなタイミングで売買できる
- 世界のどこかの市場が常に動いているため、日中でも夜でもチャンスが多い
- 常に相場が気になりメンタルが疲弊しやすい
- 生活リズムが狂いやすく、本業に悪影響が出る可能性もある
24時間取引はメリットよりもデメリットが大きい
株式投資で利益を得るためのおすすめ方法
株式投資で利益を得るためのおすすめの方法は、高配当の優良企業の株を安い価格で購入すること



そんなこと誰でも分かってるよ



実際やってみると意外と難しいんだ。まだ下がる?上がる?と欲が出ちゃうんだよね
株式を安く購入するためには、リーマンショックやコロナショックなどの世界同時株安で買い増しすることです。
コロナショック時に大打撃を受けた飲食業も、いまでは株価がもとに戻っています。
例えば、スシローを展開する「FOOD&LIFE COMPANIES(3563)」は、コロナショック時2020年に一時1,200円台に下がったものの、2025年には8,883円まで上がっています。
実に7倍近く、100万円分の株式が700万円になったということです。
絶好の買い場のために余裕資金を残しておきましょう!
株式投資の失敗例
同じ飲食業でも企業業績により株価が暴落した例に、『いきなり!ステーキ』を展開する「ペッパーフードサービス(3053)」があります。
「いきなり!ステーキ」が絶好場だった時期、わずか1年で200店舗以上を出店するなど異常なスピードで拡大して、株価も急拡大していきました。
しかし、結果として近隣店舗同士で客を奪い合う供給過多の状態になり、1店舗当たりの利益が激減。ブームの収束もあり業績が急悪化し、株価も急落しました。
最高値であった2017年10月で8,230円だった株価は急落し、ここ数年は100円台~200円台に留まっています。
株価の下落が、当該企業の経営に問題があるのか、社会情勢から一時的な下落となるのか、その境界線の判断が非常に重要です。
「安いから買う」だけのマインドだと、失敗するケースがあるので、背景情報まで読み解くようにしましょう。
まとめ|迷ったら株式投資
株式投資とFXの両方を経験してみて、最終的に行き着いたのは「株式一択」という結論でした。
FXで大金を稼ぐ人もいますが、副業として取組むにはあまりにも負荷が高く、初心者が長く続けながら資産を増やしていくには、株式のほうが圧倒的に向いていると感じています。
もし「株とFXどっちがいいんだろう?」と迷っているなら、まずは株式投資で長期目線の資産形成を始めてみてください。
時間を味方にすれば、無理をしなくても自然と資産が増えていく感覚を味わえるはずです。







