
家電が壊れたから新しく買わなきゃ!



壊れた理由次第では、家財保険が適用されるかもしれませんよ
家電が壊れたら素直に新品を購入していますか?
私はこれまで家電が壊れたら素直に買い替えるタイプでした。家電が壊れたらネットで検索、数日後に新品が届いて一件落着。
そんな感覚で家電と付き合ってきた。
でも、保険の営業をしているAくんとの会話で彼が言ったのです。
「家電は買わない。家財保険があるから」
その一言に思わず食い付いてしまった。
保険で家電の買い替えができるの?
火事じゃなくても保険が使えるの?
どうやら、家財保険には多くの人が活用しきれていない素晴らしい補償が含まれているようだった。
この記事では、
- 保険営業マンが教えてくれた家財保険の補償範囲と活用例
- 実際に家財保険を活用してみた体験談
- 家財保険の見直し方法
について実体験をもとに紹介していきます。
「壊れたら買い替える常識を根底から揺るがした話」を是非お読みください。
保険営業マンの一言で変わった「家電との付き合い方」
俺、基本的に家電は買わないよ
保険営業マンの友人(以下Aくん)との会話の中で衝撃の言葉が耳に入ってきた。
友人の保険マンが言った衝撃の一言「家電は買わない」
一瞬、聞き間違いかと思い、聞き返した。
「家電を買わない」ってどういうこと?
Aくんは得意げに続けて説明してくれた。
壊れたものはまず保険で補償できないか確認して、条件が合えば修理費を請求する。
つまり「壊れた=買い替え」ではなく、「壊れた=まず保険の可能性を探る」という習慣が身についているらしい。
しかも修理するか否かは保険金の支払いの可否に関係ないそうで、修理費としてもらったお金で新品を購入しても良いらしい。
Aくんの口から出る実際の事例を聞くうちに、「今までなんて無駄ことにお金を使っていたんだ…」と素直に思った。
普段何気なく入っている家財保険、実はかなり有能なんじゃないか。そんな気づきをもらった瞬間だった。
家財保険の補償範囲
家財保険は火災保険に付帯する補償内容であることから、私は長いこと「家財保険=火事が起きたときのためのもの」だと思い込んでいた。
だけどAくんと話してから自分の契約書をよく見返してみたら、思っていたよりずっと日常的なトラブルがカバーされていることに気づいた。
家財保険は、風災・破損・水漏れ・盗難なども対象になる
実は、家財保険の補償範囲には、風災・破損・水漏れ・盗難など身近な事故も含まれる
例えば、私が加入している東京海上日動火災保険のホームページには以下のように記載されている。
補償対象となるリスク
- 火災
火災、落雷、破裂・爆発- 風災
風災、雹(ひょう)災、雪災- 水災
水災- 盗難・水濡ぬれ等
盗難、水濡(ぬ)れ、建物の外部からの物体の衝突、労働争議等に伴う破壊行為等- 破損等
上記以外の偶然な破損事故等
保険の対象
- 居住用の建物※1
マンション戸室※2も含みます- 家財※3※4
※設備・什(じゅう)器、商品・製品を保険の対象とされたい場合は基本補償をご確認ください。
※1 門、塀、垣や外灯等の屋外設備装置、物置・車庫等の付属建物も保険の対象に含みます。
※2 バルコニー等の専用使用権付共用部分を含みます。
※3 建物内(軒下を含みます。)に収容される、生活用の家具、衣服、その他の生活に必要な動産や、敷地内に所在する動産である宅配ボックスおよび宅配物をいいます。
※4 1個または1組あたり30万円を超える宝石や美術品等の高額貴金属等は1事故あたり合計100万円まで補償します。
ちょっとわかりづらいけど、「その他の生活に必要な動産」に家電も含まれているらしい。
理解しづらい伝え方をして、加入者が保険請求に気づかないようにしているんだろう。せこい…
家財保険の補償内容の事例
保険会社の分かりづらい案内の代わりに事例を挙げるとすれば以下のような感じだろうか。
- 子供が家の中を走り回って窓に衝突して窓ガラスが割れた
- 水漏れで壁紙やソファがシミになった
- 電子ピアノに水をこぼして壊れた
- 自転車、ベランダの置き道具、屋外に置いた家財が盗まれた
このような誰にでも起こり得る出来事が、保険の対象になることがあるらしい。
家財保険の補償の対象外の例
我が家が加入している東京海上日動火災保険の家財保険では、以下に挙げるモノは補償の対象外となるようです。
- 自動車
- 動物・植物
- クレジットカード
- テレビ・ディスプレイ
- スマホ・パソコン
- コンタクトレンズ・メガね 等
「動産」の全てが補償対象となるわけではないようです。補償の対象外となるモノもあるので覚えておきましょう。
壁・床の修理費用として10万円もらえた実体験
Aくんとの家財保険の会話の後、我が家の出来事で補償対象となりそうなことが2つ思い浮かんだ。
- 強風が原因で玄関ドア外の壁が欠けたこと
- アイロンを落として床が傷付いたこと
上記の2つについてさっそく保険会社に問い合わせることにした。
保険対象になるか?我が家の2つのトラブル
我が家の2つのトラブルの経緯をお伝えする。
一つ目は、強風が原因で玄関ドア外の壁が欠けた話
ある日、強風によって玄関ドアが勢いよく開いた。その結果、ドア外に置いていた自転車に衝突。そして自転車のペダルが壁にぶち当たり、壁が欠けてしまった。
欠けた壁の大きさは10cm×5cmほどだっただろうか。
二つ目は、アイロンを落として床が傷付いたこと
アイロン台に足が引っかかり、アイロンが床に落ちてフローリングに凹みができてしまった。
初めは「しょうがないか…。なんとか目立たないようにしよう」という話になっていたものの、家財保険の存在を知り、さっそく保険の問い合わせをすることにした。
そこから話が急展開していく。
保険申請から保険金受取までの流れ
保険請求にあたり、我が家の場合はハウスメーカー経由で保険の手続きができた
マイホームを購入した際にハウスメーカー経由で保険に加入していたためだ。
まずは、ハウスメーカーの担当者経由で保険会社に保険適用の確認をしてもらった。実際に保険請求した際の流れは以下のようなものだった。
- 事故の発生状況の説明
- 被害を受けた写真を提供
- 修理にかかる見積もり発行
- 書類の提出
- 承認されれば修理費が振込まれる
ハウスメーカーが保険請求を仲介してくれたおかげで、③修理にかかる見積もり発行と、④書類の作成・提出も同時に行ってくれて非常に簡単に請求できました。
壁と床の修理の見積もり額はなんと10万!無事に保険が承認され、見積額と同額の保険金が振り込まれました。
ちなみに、修理するか否かはどちらでも良い(保険請求とは関係ない)とのことだったので、我が家は修理せずに傷が付いたままとしました。
保険請求から振込までの時間としては、およそ2〜3週間程度でした。
保険を上手く活用するためのポイント
万が一のために加入する保険だけど、意外と補償範囲が広い保険もある
保険営業マンの友人Aくんいわく、保険を上手く活用するには、補償内容を把握、必要に応じて見直し、イレギュラーな出費が発生したら保険請求の余地がないかを思い浮かべることが重要らしい。
- 補償内容を把握すること
- 必要に応じて保険を見直すこと
- イレギュラーな出費=保険請求の可否を確認
① 補償内容を把握する
- 補償の対象は?
- 保険の対象となる事由は?
- 保険金額は?
- 免責金額は?
保険には難しい単語がよく出てくるので、補償内容を見直すのも面倒なもの。
でも面倒を我慢するだけで数万円の出費を抑えられる可能性があると思えばラクなものです。
- 保険金額とは
保険会社が支払う補償の金額(上限額)のこと - 免責金額とは
保険会社の”責任が免れる”金額
つまり、保険会社が負担しなくても良い金額なので、保険加入者の自己負担額となる
② 必要に応じて保険を見直す
保険会社が勧めるままに保険に加入した場合、身に合わない高額な保険金が設定されている場合があります。
また、1つ加入すれば十分な「個人賠償責任」が、複数の保険に付帯されて無駄な保険金を支払っているケースもあります。
私も一人暮らしをしていた際の火災保険が非常に高額設定されていることを後で知ったり、個人賠償責任を二重で加入していたことがありました。
個人賠償責任は、火災保険に付帯するのが安心!長く加入する火災保険であれば、保険の加入漏れを防げます。自動車保険だと1年更新なのでちょっと不安
今は、保険の相談窓口のように無料で相談できるサービスも増えてきているため、専門家の手を借りて保険の見直しをしましょう。



保険の相談窓口は、保険会社から支払われる「保険の仲介手数料」によって儲けているので、親身になって相談に乗ってくれますよ。
例えば、こちらの保険相談は無料でできます!
③ イレギュラーな出費の際は、保険請求の可否を確認する
偶発的な出来事により家具や家電が壊れた際には、まずは保険請求の可能性を確認してみましょう。
「こんなことでも保険金額が貰えるの?」と思う事由も多くあります。何かイレギュラーなことが発生したら、まずは保険の存在を思い出しましょう。
例えば、ペットによる被害も保険の加入時期により対象となることがあるようですよ。
- 【火災保険】ペットにより建物に被害が出たり、家財が破損した場合は補償されますか?
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「破損等リスク」を補償するタイプをご契約の場合、補償の対象となります。
ただし、2025年10月1日以降始期の住まいの保険をご契約いただいている場合は、建物やその付属物等に生じた、すり傷、かき傷、塗料の剝がれ落ち、落書き、ゆがみ、たわみへこみその他外観上の損傷の損害*は補償対象外となります。
*汚損の損害を除きます。
まとめ|家財保険は“知らない人が損する”保険
保険は「万が一の備え」だけでなく、「賢く使うことで生活の質を保つツール」として活用する余地がありそうです。
壊れたものをすぐ諦めて買い替える前に、まずは自分の契約をチェックする習慣をつけましょう。
もし今すぐできることが一つあるなら、保険証券を引っ張り出して以下をメモしておくことでしょうか。
- 補償の対象は?
- 保険の対象となる事由は?
- 保険金額は?
- 免責金額は?
面倒に感じるけど、この数分の作業でいざというときに忘れない。
かつ、保険の見直しも検討しましょう。
こちらの保険相談は無料でできます!
人生を変えるのは「行動」
「知識」だけでは何も変わりません
保険は「入っているだけ」で満足するものではありません。知って、備えて、必要なときに使う。
それだけで日常の小さなトラブルが大きな出費にならずに済むことが多いはずです。
また何か役立ちそうな話があれば、日記に紛れ込ませて書いていきます。
忘れないうちに、無料の保険相談はこちら!






