ENEOSでんきvs楽天でんき｜どっちが安い？【電気代 2024年版】

ガソリンスタンドでお馴染みの「ENEOSでんき」と楽天グループが運営する「楽天でんき」の電気料金は、どちらが安いのでしょうか？

ENEOSでんきは、2023年11月の電気料金の改定 によって負担が大きくなり、2024年5月にも料金単価が改訂され、地域によってはさらに負担が増加します。

一方で、

楽天でんきは、2023年4月から新規契約申込を再開しており、2024年4月からは料金値下げ が実施されました。

私自身、ENEOSでんき⇒楽天でんきへの契約変更を検討しているため、両社の電気料金を比較したところ、
地域や契約内容によってお得な電気会社が異なる結果となり、年間約50,000円の差が出る場合もありました。

当サイトの電気料金比較は、

• 燃料費調整額・市場価格調整額
• 再エネ賦課金
• 割引メニュー・ポイント付与　など

を含め、各社の契約内容ごとに1年間の電気料金を検証し、その内訳を掲載しています。

分かりづらい料金プランの特徴を知り、あなたのご家庭に合う電力会社が見つかれば幸いです。

料金プランの比較

まず、料金プランを比較してみましょう。

いずれも一般家庭用のプランを比較します。

基本料金

まずは基本料金です。

ENEOSでんきは基本料金がかかるのに対して、楽天でんきは基本料金がゼロ円です。

電力量料金

電力量料金は「単価×使用量」で算出します。

ENEOSでんきは、1か月の電気使用量が少ないうちは単価が低く設定され、使用量に応じて段階的に高くなります。

一方、楽天でんきは電気使用量に関わらず、一律同じ料金です。

勘違いが起きやすいのですが、電気使用量が増えても全体に対して単価が上がるわけではありません。
 第1段階、第2段階、第3段階はそれぞれの単価で計算されます。

燃料費調整額・市場価格調整額

ENEOSでんきは燃料費調整額、
楽天でんきは市場価格調整額を加算します。

それぞれ「単価×使用量」で算出しますが、月ごとに単価が異なります。

仮に、燃料費調整額・市場価格調整額の毎月の単価に1円の差があったとしたら、年間の電気使用量が4,000kWhだとして、年間約4,000円の料金差になるということです。

再生可能エネルギー発電促進賦課金

「再生可能エネルギー発電促進賦課金」の単価は全国一律のため、料金比較上は考慮不要です。

環境に配慮した再生可能エネルギーを奨励する政府の取組で「単価×使用量」が料金に加算されます。

単価は、毎年度、経済産業大臣によって定められ、毎年５月分から翌年４月分までの電気料金に適用されます。

期間	単価（1kWhあたり）
2024年5月分～	3.49円

割引メニュー

割引メニューと各種ポイント付与をまとめると下表のとおりです。

	ENEOS		楽天
	継続利用	約1,200円割引 （0.30kWh×4,000kWh想定)		―
ガソリン値引き	―	最大150円/月	―
ポイント付与	2.0％ （EPOSカード決済）	0.6％ （カード決済分ポイント）	1.5％ （カード決済分ポイント）

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試算の結果

料金プランを比較したところで、ENEOSでんきと楽天でんきの電気料金を試算してみました。

試算するにあたって、以下の前提を設定しています。

試算の前提

東京電力エリアの試算結果

東京電力エリアの場合、
上記の試算の前提で、年間支出を比較すると

楽天でんきが年間2,080円お得
（40A・4,000kWh使用の場合）

でした。

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	20A	30A	40A	50A	60A
3,000kWh (月平均250kWh)	ENEOS 4,523円お得	ENEOS 857円お得	楽天 2,812円お得	楽天 6,475円お得	楽天 10,141円お得
4,000kWh (月平均333kWh)	ENEOS 5,251円お得	ENEOS 1,584円お得	楽天 2,080円お得	楽天 5,747円お得	楽天 9,413円お得
5,000kWh (月平均417kWh)	ENEOS 5,029円お得	ENEOS 1,364円お得	楽天 2,301円お得	楽天 5,968円お得	楽天 9,637円お得
6,000kWh (月平均500kWh)	ENEOS 4,644円お得	ENEOS 977円お得	楽天 2,690円お得	楽天 6,356円お得	楽天 10,022円お得
7,000kWh (月平均583kWh)	ENEOS 4,210円お得	ENEOS 541円お得	楽天 3,126円お得	楽天 6,788円お得	楽天 10,454円お得

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一人暮らし（契約アンペア「20～30A」、年間電気使用量「～3,000kWh」想定）

• ENEOSでんきがオススメ！
• ～約4,500円お得

２人暮らし（契約アンペア「30～40A」、年間電気使用量「3,000kWh」想定）

• 契約アンペア数による
  • 30AであればENEOSでんき
  • 40Aであれば楽天でんき

３人暮らし（契約アンペア「30～40A」、年間電気使用量「3,000～4,000kWh」想定）

• 契約アンペア数による
  • 30AであればENEOSでんき
  • 40Aであれば楽天でんき

４人暮らし（契約アンペア「40～50A」、年間電気使用量「3,000～5,000kWh」想定）

• 楽天でんきがオススメ！
• ～約6,500円お得

５人以上暮らし（契約アンペア「50～60A」、年間電気使用量「4,000～6,000kWh」想定）

• 楽天でんきがオススメ！
• ～約10,000円お得

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北海道電力エリアの試算結果

楽天でんきが年間5,065円お得
（40A・4,000kWh使用の場合）

東北電力エリアの試算結果

楽天でんきが年間8,963円お得
（40A・4,000kWh使用の場合）

中部電力エリアの試算結果

ENEOSでんきが年間25,126円お得
（40A・4,000kWh使用の場合）

北陸電力エリアの試算結果

楽天でんきが年間7,087円お得
（40A・4,000kWh使用の場合）

関西電力エリアの試算結果

ENEOSでんきが年間20,524円お得
（4,000kWh使用の場合）

中国電力エリアの試算結果

楽天でんきが年間4,218円お得
（4,000kWh使用の場合）

四国電力エリアの試算結果

楽天でんきが年間6,015円お得
（40A・4,000kWh使用の場合）

九州電力エリアの試算結果

ENEOSでんきが年間35,027円お得
（40A・4,000kWh使用の場合）

電気会社変更の手続きはカンタン！

契約変更でしながちな勘違い３選

電力会社によって停電が起こりやすくなることないの？

電力会社によって停電が起こりやすくなることはありません。

電気は同じ送電線から供給されるため、電力会社によって停電が起こりやすくなったり、明るさが変わることはなく、同じ品質の電気が利用できます。

契約先の電力会社が倒産したら、電気は止まらないの？

契約先の電力会社が倒産しても、急に電気が使えなくなることはありません。

既存の電力会社が代わって電気を供給するよう義務付けられています。

契約変更の手続きが面倒くさそう…

契約中の電力会社の「解約手続き」や「切替工事」は不要です。

新契約先の電力会社が、契約者に代わって解約手続きをします。

送電線は変わらないため、切替工事は発生しません。

 スマートメーターが設置されていない場合のみメーター交換あり（無償・手続き不要）

ENEOSでんきの「にねんとく割」を、更新月（23～24か月目）以外で解約する場合、解約手数料1,100円がかかります。

契約変更｜かんたん１ステップ

支払いにオススメのクレジットカード

ENEOSでんきにオススメのクレジットカード

EPOSゴールドカード

• 最大３％のポイント還元
  • ポイントアップショップ登録で通常の4倍2％還元に
  • 年間利用額100万円でボーナスポイント10,000ポイント付与
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EPOSゴールドカードの「ポイントアップショップ登録でポイント3倍(1.5％還元)」と「年間ボーナスポイント」を利用して、ポイント還元2.5%を達成しましょう。
ENEOSでんきはポイント4倍（2.0％還元）！

 ポイントアップショップ登録の例

• 公共料金
• 保険
• インターネット
• 交通機関（鉄道・飛行機）
• コンビニ・ドラッグストア
• 商業施設
• 家電量販店・ホームセンター
• ファッション・スポーツショップ
• 雑貨・本・美容・コスメ
• ガソリン・車・レンタカー
• 旅行代理店
• ホテル
• レジャー施設
• 飲食店
  など

登録は３ショップまで、登録から3ヵ月間後にショップ変更が可能！

この登録ショップリストにENEOSでんき(通常の4倍：2%還元)も含まれています。

 年間ボーナスポイントプレゼント

• 年間100万：10,000pt
• 年間50万：2,500pt

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参考

燃料費調整額・市場価格調整額とは？

なぜ、ENEOSでんきは「燃料費調整額」で、楽天でんきは「市場価格調整額」なの？

ENEOSでんきは、全国30ヵ所以上に自社の発電所を有しており、自社で電気を発電する際の火力燃料費の価格変動を電気料金に迅速に反映させるために「燃料費調整額」で調整されています。

一方で、

楽天でんきは日本卸電力取引所や他社からの電気調達をメインにしており、卸電力取引所における市場価格の変動を電気料金に迅速に反映させるために「市場価格調整額」で調整されています。

燃料費調整制度とは、火力発電用の燃料価格変動を電気料金に反映させるため、その変動に応じて、毎月自動的に電気料金を調整する制度です。

ENEOSでんき＞料金メニュー＞燃料費調整額

市場価格調整額とは、日本卸電力取引所（JEPX）が公表する電力取引価格の変動を電気料金に反映させた費用です。

楽天でんき＞ヘルプ＞楽天でんきの「市場価格調整単価」とは何ですか？

燃料費調整額・市場価格調整額は、それぞれどのように決定しているの？

燃料費調整額の仕組み

• 火力燃料の３か月間の貿易統計価格（燃料費・為替レートが反映）にもとづき、毎月平均燃料価格を算定
• ➀で算出された平均燃料価格と基準燃料価格との比較による差分にもとづき、燃料費調整単価を算定
• ２か月後の電気料金に反映
  ※１～３月の貿易統計価格が６月の電気料金へ反映される

市場価格調整額の仕組み

• 卸電力取引所における１か月間のスポット市場価格にもとづき、毎月平均市場価格を算定
• ➀で算出された平均市場価格と基準市場価格との比較による差分にもとづき、市場価格調整単価を算定
• 当月（検針日が1日の場合）または翌月（検針日が2日以降の場合）の電気料金に反映

まとめ

電気は、電力会社を変えても同じ質のサービスが受けられるため、料金が高い電力会社と契約していたら損をし続けることになります。

1年間で10,000円の差が、10年間で100,000円の差となります。

10万円あれば、高級ホテルに泊まったり、高い洋服やカバン、Apple製品などを購入できたのに、もったいない気分になりますよね！

電気料金は毎月必ず発生する固定費であり、節約すれば大きな効果が見込まれます。

契約手続きはカンタン！後伸ばしにするほど損をするため今すぐに手続きしてくださいね！

おトクな電力会社と契約して節約しましょう！