
副業を始めたいけど、注意点はありますか?
副業を始めるにあたって注意点があります!
勤務先との調整や個人で行わなければならないことを怠ると、最悪の場合には本業や私生活に悪影響を及ぼす可能性があります。
とはいえ、それほど難しいことはありません。
良心的に対応していれば、大きな問題となることはほとんどありません。
この記事では、「副業の9つの注意点」について解説します。
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- 副業を始めるにあたっての注意点
- 副業制限の範囲は?
- 副業バレしないための方法はある?
副業を始めるにあたっての9つの注意点
「副業の注意点」は9つあります。
- 勤務先との調整
- 副業の許可申請
- 社会保険の適用
- 労働保険の適用
- 労働時間の管理
- 3つの義務の順守
- 個人の注意点
- 確定申告+納税
- 健康管理
- 法令順守
- 詐欺被害
それぞれの具体例と、どのようなことに気をつけるべきかを解説していきます。
副業の許可申請
本業勤務先の「労働契約」や「就業規則」に、副業に関する事項が定められており、一般的に副業するには勤務先の「許可申請」が必要となります。
無許可での副業は規則違反により処分を受ける場合があるため、事前に勤務先の就業規則などを確認しましょう。
なお、一部の職業は「法律」により副業が制限されています。特に、公的な職種(公務員・一部の「みなし公務員」など)は注意してください。



バレずに副業したいんだけど…
勤務先に副業の申請するのは気が引けますよね。実は私も「無許可でバレずに副業したい」と考えていた派です。
バレずにできる(バレても大丈夫な)副業は以下の記事で解説しています。
社会保険の適用
副業を始めることで厚生年金や健康保険といった「社会保険」の考慮が必要な場合があります。
- 年金
- 健康保険
- 年金・健康保険
-
副業で「年金・健康保険の被保険者要件」を満たす場合、本業と副業の勤務先間で保険料の調整が必要となります。
本業と副業の勤務先間で保険料の調整がされると、他で給与を受け取っていることが本業勤務先にバレてしまいます。
副業バレしたくない場合は、”被保険者要件を満たさない”働き方を選びましょう!
社会保険に加入が必要になるのは、会社に雇用されて給与をもらう副業で、パートやアルバイトなどでの副業が該当します。
なお、社会保険の加入要件は以下の①と②のいずれかを満たした場合となります。
- 「1週間の所定労働時間」および「1か月の所定労働日数」が、一般社員の4分の3以上
- 下記の5条件をすべて満たしている
- 従業員51人以上の企業に勤務
- 2か月を超えて勤務する見込み
- 週の所定労働時間が20時間以上
- 月額賃金が8.8万円以上
- 学生でない(夜間学生、通信制は除く)
なお、勤務条件によらずに社会保険に加入不要な副業には以下のような仕事があります。
- アフィリエイトブログ
- YouTuber
- ネットショップ
- 転売・せどり
- ウーバーイーツ
- 資産運用 など
いずれも会社に雇用されずに個人で働くものですね。
本業勤務先にバレしたくない場合は上記のような会社に雇用されない副業を選びましょう。
労働保険の適用
副業を始めることで労災保険や雇用保険といった「労働保険」の考慮が必要な場合があります。
- 労災保険
- 雇用保険
- 労災保険
-
労災保険は通勤や仕事中の負傷・疾病・死亡等に給付金が支給されるものです。
パートやアルバイトでの副業は、雇用主が労働保険に加入してくれますが、個人で働く副業の場合は自身で労働保険に加入しなければなりません。
労働保険の加入要件を満たさない場合、もしくは労働保険の加入手続きをしなかった場合は、仕事中や通勤時に起きた災害は補償されませんので注意してください。
ポイント2021年の法律改正によりウーバーイーツなどのフードデリバリーでも労災保険が加入できるようになりました。
事故の発生確率が高い副業は個人で労災保険の加入を検討しましょう! - 雇用保険
-
雇用保険は基本的に「本業勤務先の雇用保険が適用されるので手続不要」と考えて良いです。
ただし、会社に雇用される副業で副業の方が高収入となる場合は、副業先で雇用保険に加入することになるので注意してください。
ポイントダブルワークでそれぞれの会社で雇用保険の加入要件を満たす場合、生計を維持するに必要な「主たる賃金を受ける雇用関係にある会社でのみ」加入することになります。
本業を超える給与を受け取る副業する方は、雇用保険の観点で副業バレする可能性があるため注意が必要です。
労働時間の管理
会社に雇用される副業では労働基準法が適用されるため、ダブルワーク時の労働時間は通算されて割増賃金などが適用されます。
一方で、個人事業主やフリーランスは労働基準法の適用外であるため、ダブルワーク時の労働時間は通算されません。
- 会社に雇用される副業
-
- 労働基準法が適用
- ダブルワーク時の労働時間は通算されて割り増し賃金が適用
- 個人事業主・フリーランス
-
- 労働基準法が適用されない
- ダブルワーク時の労働時間は通算されない
副業の働き方によって、勤務先での労働時間の管理に影響することに注意してください。
厚生労働省:副業・兼業における労働時間の通算について
3つの義務の順守
労働者には一般的に「職務専念義務」「秘密保持義務」「競業避止義務」の3つの義務が課されています。
- 職務専念義務
- 秘密保持義務
- 競業避止義務
簡単に言うと、
- 勤務時間中は仕事に専念しましょう
- 企業情報を外部に漏らしてはいけません
- ライバル会社への転職や競合する会社の設立をしてはいけません。
ということです。
無許可で副業したとしても、勤務時間中に作業するのは絶対にやめましょうね!
副業バレした際の処分は、この3つの義務に違反しているかどうかで大きく異なります。最悪の場合、懲戒免職になりかねないので労働者の3つの義務は必ず遵守してください!
確定申告+納税
副収入が一定規模を超えると、所得を申請して納税(確定申告)しなければなりません。
所得の申告と納税を怠ると、
・罰金税が課せられ、
・悪質な脱税の場合は逮捕
されることがあります。
手渡しの報酬を受け取る場合でも、使用者が税務署に報酬額などを申告していますので、税務署のお金の監視から逃れることはできません。
納税は憲法でので、副収入を得たら確定申告は忘れずにしましょう。
日本国憲法第30条
「国民は、法律の定めるところにより、納税の義務を負ふ。」
なお、納税額の増額で勤務先に副業バレしないためには、住民税を「自分で納付」する必要があります。
副業バレを懸念している方は、確定申告の仕組みを理解しておきましょう!
副業の所得が20万円を超えると確定申告が必要
確定申告の要件・方法は、以下の記事で解説しています。
健康管理
「健康管理」は副業者の大きな課題の一つです。
働きすぎによる過労やストレスの蓄積はもちろんのこと、座り過ぎによる血管系疾患などの恐れもあります。
「人生を好転させるんだ!」
「月収100万円を目指すんだ!」
と意気込むのは良いことですが、健康を害すまで追い込まないように注意してください。
特に睡眠時間を削ってまで副業を頑張ろうとする方もいますが、睡眠時間を削ると間違いなく心身ともに疲弊していきます。
退職して自由な生活を送ろうと思っても不健康となれば何もできません。
睡眠時間や食事の質や量をコントロールして、適度に運動するなど、基本的な生活習慣を守って健康管理に勤めてください。
心身の健康管理を行うこと
- 睡眠時間は削らない
- 食事の質を改善する
- 運動する
- お風呂につかる
- タバコをやめる
- 孤独にならない
- SNSはほどほどに
法令順守
仕事で過ちを犯したら、会社に雇用されているうちは会社が守ってくれますが、個人で副業する場合は責任を全て自分自身で追わなければなりません。
仕事をする上で様々な法規制があることを理解していないと、損害賠償など大きな問題に発展することもあり得るので注意が必要です。
例えば、アフィリエイトでは、合理的な理由がなく過大に商品を紹介すれば優良誤認表示として「景品表示法(景表法)」に抵触する可能性がありますし、他人の文章や写真などを無断で使用すれば「著作権法」に抵触する可能性があります。
転売・せどりでは、音楽コンサートのチケットを高額で転売すれば「チケット不正転売禁止法」に抵触する可能性があります。
それぞれの仕事に関わる法律は確認してから副業に従事するようにしましょう!
詐欺被害
副業を開始してSNSを利用していると、様々な勧誘や甘い情報に出くわすことがありますが、「頑張らなくても稼げそう」「この情報を読めば自分でも稼げそう」と思わせる情報はたいていが詐欺なので注意しましょう!
簡単に稼げたらみんな苦労していません。
簡単に稼げないからみんな頑張っているんです。
副業詐欺の例には、投資詐欺や高額な情報商材・コンサルの売り付け、闇バイトへの勧誘、個人情報の搾取など多くの手口があります。
あなただけが知る黄金の法則はありません。「誰でも簡単に稼げる」という意識は捨てて健全な副業にのぞみましょう!
まとめ
本記事では、副業の注意点9つを紹介しました。
- 勤務先との調整
- 副業の許可申請
- 社会保険の適用
- 労働保険の適用
- 労働時間の管理
- 3つの義務の順守
- 個人の注意点
- 確定申告+納税
- 健康管理
- 法令順守
- 詐欺被害
いずれも適切に対応すれば、深刻に考える程の大きな問題にはなりません。
副業バレを心配している方は、収益化せずに少しずつ始めてみることをオススメします。
どんな副業があるかは以下の記事で一覧で紹介していますので参考にしてください。
コツコツできるオススメの副業「アフィリエイトブログ」に関する詳細は以下の記事で解説しています。
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