ブログやYouTube、SNSで投稿した画像・動画で身バレすることあるの？
画像・動画にはどのような情報が記録されているの？
SNSの普及により個人でも収益化しやすい副業が増え、「顔出ししなければ身バレしない」「声を出さないなら大丈夫」と考えている方も少なくありません。
しかし、何気なく使った写真の背景、スマホで撮影した画像データ、動画に映り込んだ日常の一コマなど、自分では気づかないうちに、身バレにつながる情報を発信してしまっている可能性もあるのです。
この記事では、アフィリエイトブログ・YouTube・SNSの副業で、画像や動画から身バレしてしまう原因と、初心者でもすぐに実践できる注意点・対策について、分かりやすく解説していきます。
画像・動画から身バレすることはある？
結論から言うと、ブログやYoutube、SNS等で投稿した画像や動画がきっかけで身バレする可能性はゼロではありません
実際、本人にその気がなくても、ちょっとした情報の積み重ねによって個人が特定されてしまうケースは存在します。
バレる可能性はゼロではないが、対策すれば防げる
とはいえ、過度に怖がる必要はありません。
なぜなら、画像・動画投稿による身バレ事例の多くは、「うっかりミス」が原因だからです。
- 自宅で撮影した写真をそのまま使ってしまった
- 位置情報が入ったまま画像を投稿した
- 何も考えずにスマホで撮った動画をアップした
このように、知っていれば避けられたリスクがほとんどです。
裏を返せば、画像や動画に含まれる情報を正しく理解し、基本的な対策をしておけば、身バレの可能性は大きく下げることができます。
画像・動画にはどんな「個人情報」が含まれている？
SNS等に投稿する画像や動画は、個人情報や個人に紐づく情報が映り込んでしまう恐れがあります。
ここでは、特に身バレにつながりやすいポイントを「背景・映り込み」と「生活圏が分かる情報」に分けて解説します。
本人の映り込み・背景情報
まず注意したいのが、画像や動画を見ただけで分かってしまう情報です。画像や動画の背景には、想像以上に多くの情報が含まれています。
- 本人の映り込み
-
反射するモノに映り込んだ情報から、身バレや自宅が特定される恐れがあります。
例えば、背景のテレビや窓ガラスにに自身の姿が写っている場合があるので注意が必要です。
- 反射するモノ全般
- 鏡
- 窓ガラス
- テレビ・モニター
- 食器・グラス など
ちなみに、過去の事件で「瞳に映った景色」からアイドルの自宅を特定したストーカー事件が話題になったことがあります。
現代ビジネス
「瞳に映った景色」からアイドルの自宅を特定した男「驚愕の手口」 急速に進む携帯カメラの高解像度化。そのおかげで写真を撮影した本人が意図しない情報までもがそこに入り込むようになった。あっという間にあなたのすべてが晒される、そん… - 反射するモノ全般
- 背景
-
背景情報には、見る人によってはすぐに住所や勤務先がバレる恐れのある情報があります。
- 自宅の間取り
- 窓の外に見える景色や建物
- 郵便物・書類・社名入りの備品
- 社用の制服・作業服
これらは些細な情報ですが、見る人が見れば個人が特定される可能性もあるので注意しましょう。
住所・居住地域が特定される情報
厄介なのが、本人が「個人情報だと思っていない情報」です。何気なく置いてある物ほど、無防備に映り込んでしまいます。
日常感のある画像や動画ほど、生活圏が推測されやすくなります。
- 電柱やマンホール、信号機の情報
- 地域限定の看板や店舗
- ゴミ袋
- カレンダー
- 車のナンバーやステッカー
投稿を重ねることで、少しずつ行動範囲が限定されて居住地がバレる可能性があります。
音声
動画投稿の場合、自身の声だけで個人が特定された事例があります。
バレずにYouTubeや動画投稿する場合は、音声でもバレないように『音声読み上げソフト』を利用したり、声出し不要なジャンルを選ぶ必要があるでしょう。
- PowerDirector
- CapCut
- Filmora
このように、画像や動画には「本人が気づかない個人に繋がる情報」が多く含まれています。
副業で投稿する際は、「これは個人情報ではない」と決めつけず、第三者の視点で見直すことが身バレ防止の第一歩です。
見落とされがちな「画像データそのもの」に含まれる情報
画像や動画の身バレ対策というと、「映り込み」や「背景」ばかりに意識が向きがちです。
しかし実は、画像や動画ファイルに含まれるデータ情報（メタデータ）にも注意すべき情報が含まれています。
特にスマートフォンで撮影した画像や動画には、初期設定のままでは個人情報が埋め込まれていることがあります。
- GPSによる位置情報
- 撮影日時
- ファイル名
- スマホ・カメラの機種名 など
これらは画像・動画の見た目では分かりませんが、設定次第では第三者が確認できてしまうことがあります。
そのため、「顔出ししていない＝安全」とは言い切れないのが現実です。
メタデータ・EXIF情報とは？
メタデータとは、画像や動画ファイルに記録される「データに関する情報」という包括的な概念で、EXIF情報とはデジタル画像に特化して埋め込まれるメタデータの一種のことを指します。
普段は意識することがありませんが、画像や動画に自動保存された情報で、第三者も確認できてしまいます。
- GPS位置情報（緯度・経度）
- 位置情報が有効な状態で撮影すると、撮影場所がほぼ正確に分かる
- 撮影日時
- 「2026年1月1日 木曜日 14:00」など、いつ撮影したかが分かる
- ファイル名
- 通常「IMG_XXXX」の形式
- ファイル名に個人が特定される情報に変更しないこと
- スマホ・カメラの機種名
- 「Apple iphone 17」など、スマートフォンの種類や世代、カメラの機種名が分かる
特にGPS位置情報は、自宅や職場で撮影した画像をそのまま使うだけで、自宅・勤務先が特定されるリスクが高い要素です。
画像・動画の投稿では、位置情報を含めないことが基本となります。
SNS投稿時のメタデータ
SNSでは、画像や動画投稿時に自動的にメタデータを削除してくれるサービスも存在します。
以下は代表的なSNSの位置情報削除の対応一覧です。
| サービス | 位置情報 |
|---|---|
| WordPressブログ | 手動対応 |
| Youtube | 自動削除 |
| X（Twitter） | 自動削除 |
| 自動削除 | |
| TikTok | 手動対応 |
| 自動削除 |
WordPressブログとTikTokは自身で削除してから投稿するよう注意しましょう。
WordPressブログでは、プラグイン「EWWW Image Optimizer」を利用することで、画像の自動圧縮・最適化に加えて、メタデータの自動削除の設定が可能です。
「EWWW Image Optimizer」は多くのブロガーが利用する人気のプラグインです
メタデータ・EXIF情報の削除方法
メタデータ（位置情報など）の削除は、自身のスマホやパソコンで簡単に設定できます。
- iPhone・iPad
-
位置情報を削除する
- 写真アプリで該当の画像を開く
- 「右上メニューボタン」をタップ
- 「位置情報を調整」＞「位置情報なし」をタップ
カメラでの位置情報収集を停止する
写真やビデオの位置情報メタデータは、カメラアプリが位置情報サービスにアクセスできる場合にのみ収集する仕組み
- ［設定＞プライバシーとセキュリティ＞位置情報サービス＞カメラ］と選択してから、「しない」をタップ
- Android
-
位置情報を削除する
- Googleフォトアプリで該当の画像を開く
- 画像を上にスワイプ、又は「ボタン」をタップ
- 「撮影場所」を削除する
カメラでの位置情報収集を停止する
- カメラアプリを開く
- 右上「設定ボタン」をタップ
- 「位置情報を保存」をオフにする
- パソコン（Window）
-
位置情報を削除する
- ピクチャから写真を選択
- 右クリック＞「プロパティ」を選択
- 「詳細」タブをクリック
- 「プロパティや個人情報を削除」をクリック
- 「可能なすべてのプロパティを削除してコピーを作成」を選択
各デバイスで簡単に作業できるので、深刻に考える必要はありません。うっかり投稿のみ注意しましょう。
次は、アフィリエイトブログ・YouTube・SNSといった媒体ごとに、特に注意すべきポイントを見ていきましょう。
一度見直す習慣をつけておくと安心です。
画像・動画で身バレしないための具体的対策
ここまで読んで、「気をつける点が多くて不安になった…」と感じた方もいるかもしれません。ですが安心してください。
基本的なポイントを押さえておくだけで、画像・動画による身バレリスクは大きく下げられます。
この章では、画像・動画を投稿する前に確認したい対策をチェックリスト形式でまとめます。
画像・動画投稿前の基本対策
画像・動画の投稿前に以下の内容をチェックしましょう。
- 位置情報（GPS）をオフにする
スマホのカメラ設定で、位置情報の記録をオフにしておく - メタデータを削除してから投稿
撮影データは簡単に削除できます - ファイル名を変更する
個人に紐づく名称は避ける - 背景を無地・ぼかし・合成にする
実写を使う場合は、壁や布などシンプルな背景にするか、画像加工で背景を処理
これらは特別なスキルがなくてもできる対策ばかりです。毎回必ず確認するだけで、身バレの可能性は確実に下がります。
初心者におすすめの安全な画像の使い方
それでも実写画像を使うのは不安という方は、そもそもリスクの低い画像・動画の使い方を選ぶのがおすすめです。
- フリー素材・商用利用OK素材を使う
フリー素材を使えば、個人情報が含まれる心配はほぼありません - スクリーンショット中心にする
管理画面やツールの操作画面などは、身バレリスクが低く実用性も高い素材 - Canvaなどで背景を作る
図解・アイキャッチ・サムネイルを自作すれば、実写を使わずに済む
まずは身バレしにくい運用を徹底し、慣れてきたら少しずつ表現の幅を広げていくと安心です。
それでも不安な人へ｜身バレしにくい副業の考え方
ここまで対策を知っても、「やっぱり少し怖い…」と感じる方もいるでしょう。
副業で身バレしないためには、テクニック以前に運用の考え方そのものがとても重要です。
この章では、身バレリスクを最小限に抑えるための基本的なスタンスを整理します。
実名・私生活を切り離した運用を徹底する
身バレしにくい副業の最大のポイントは、日常と副業の自分を完全に分けることです。
- 副業用アカウントの完全分離
本名アカウントや私用SNSとは一切つながらない専用アカウントで運用する - 私物・日常を投稿しない
撮影した写真・動画は投稿しない
副業アカウントでは、仕事としての情報発信に徹し、個人の生活感を出さないだけでも、リスクは大きく下がります。
「稼げる＝目立つ」ではない
「稼ぐなら目立たないといけない」「顔出しした方が有利なのでは？」と感じる方もいるかもしれません。
しかし実際には、顔出し・実写なしでも収益化している人は数多く存在します。
- 顔出し・実写なしでも収益化は可能
ブログ、図解投稿、ナレーション動画など、匿名性の高い手法はいくらでもある - 長く続ける人ほど慎重
安定して稼いでいる人ほど、身バレ対策や情報管理を徹底している
副業は一発勝負ではなく、続けてこそ意味があるものです。無理に目立とうとせず、安全に続けられる形を選ぶことが、結果的に成功への近道になります。
まとめ｜身バレの多くは「知らなかったこと」が原因
画像・動画投稿で身バレしてしまうケースの多くは、特別なことが原因ではありません。
「そんな情報が含まれているとは知らなかった」という、知識不足によるものがほとんどです。
- 顔や声出しがなくても、画像・動画には多くの情報が詰まっている
背景や映り込み、データ情報など、本人が意識していない部分から特定されることがある - 位置情報・背景・データを意識するだけで、リスクは大きく下がる
撮影前・投稿前に少し確認する習慣をつけるだけで、防げるトラブルは多いです。 - 正しい知識と対策があれば、副業は安全に続けられる
顔出しや実名公開をしなくても、収益化は十分に可能です。
「身バレが怖いからやらない」のではなく、「仕組みを知ったうえで、対策をしてから始める」ことが大切です。
不安を理由にチャンスを手放すのではなく、知識を武器に、安全な一歩を踏み出してみてください。
